塔は本来、お釈迦さまのお墓という意味があり、仏舎利あるいはその代わりとして経文などを納めるのが原則でしたが、やがて塔自体がお釈迦さまと遠い祖先を供養する象徴物になりました。 もっとも多く見られる五輪塔は、方形の地輪、球形の水輪、三角形の火輪、半球形の風輪、宝珠形の空輪からなり、各石にはそれぞれが象徴する概念が梵字で刻まれています。
また、お墓の方角についての吉凶を心配される方には、一石五輪塔の建立をお勧めします。なぜならば、五輪塔は「四方正面」といって前後左右がなく、四方いずれの方向から拝しても同じ形をしており、方位の吉凶を越えたものとされているからです。